オールゲーマーズ誌主催による『日本アナログゲーム ゲームカフェ大賞』を創設します。
この賞は、日頃より最もアナログゲームに接し、プレイし、インストをしているゲームカフェやショップによる投票によって決まる賞であり、すなわち、よりプロフェッショナルの目線且つ、現場感覚に近い身近な賞になるものと期待しています。
第二回目である今回は、「2018―2019年」という区切りの中で、「最もホットだったと思う」「日本のアナログゲーム」を3点挙げてくださいとお願いをしました。
最もホットだったと思う
何を持ってホットか、という部分は回答者に委ねました。回答対象者はお客さんにインストする機会が多いカフェやショップの店員なので、「自分がホットだったと思うのか」「お客さんの反応が良かったと思うのか」「一番多く遊ばれたゲームなのか」などなど、細かく定義を設定すればキリがないでしょう。またこれらによって結果も変わってくると思います。よってこの定義は全て回答者に委ね、肌感覚としてこの期間でホットだったと思うゲームを挙げてもらいことにしました。
日本のアナログゲーム
もし「国産ゲーム」とすると例えば「人狼ゲーム」が除外されてしまいます。しかし日本で多くプレイされている海外ゲームを除外するのは「現場感覚」からは外れてしまうことでしょう。逆に世の全てのアナログゲームと言ってしまっても「(日本では流行ってないけど)世界では最も売れているから」という選出理由が可能となり、やはり「現場感覚」からは外れてしまうと考えます。よってカッチリとした定義ができないように「日本のアナログゲーム」という表現を用いました。
あらゆるアナログゲームを自由な観点から日頃よりプロフェッショナルとして最も身近な接しているアナログゲームカフェやショップの方達に選んでもらうこの賞をきっかけにして、新たな新たなジャンルのゲームをプレイしてもらえるとうれしいです。
アナログゲーム
『オールゲーマーズ』の理念がそうであるのですが、我々は「すべてのアナログゲーム」の橋渡しがしたいと思っています。よってこの賞の対象ゲームは「すべてのアナログゲーム」とします。そしてその定義はこちらで設定しません。それらは回答者や読者の皆様に委ねます。その人がアナログゲームだと思えばそれは全てアナログゲームです。もちろん「鬼ごっこ」もアナログゲームです。
総評
「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。」は、複数の子プレイヤーがそれぞれカードを組み合わせて即興でプロポーズの言葉を作り出し、その中から親プレイヤーが最も気に入った1つを選ぶというゲームです。
特筆すべきは、コンポーネントの中に指輪が入っており、プレイヤーは早く指輪を無くしていく(つまり親プレイヤーに受け取ってもらう)というギミックが醸し出す妙なリアル感。もちろんカードはランダム性があるので、たまにマジプロポーズになることもあり、親プレイヤーが異性だと、指輪を差し出しながらのプロポーズはかなーり赤面ものなんてことも。
いわゆる大喜利系と呼ばれるジャンルで、前回2位には同じく大喜利系の「ボブジテン」が入りましたように、やはりゲームカフェなどの場では、ルールをそこまで読み込まなくても遊べ、かつ笑いが起こりやすく盛り上がりやすい大喜利系がよく遊ばれるのでしょう。多くのカフェからも「薦めやすかった」とコメントを頂きました。
カフェからのコメント
総評
前回の大賞で3位だった「テラフォーミング・マーズ」が今回2位に選出された。つまり2年間ゲームカフェシーンで中心にあり続けたゲームということであり、しかしそれは「とにかくテラフォをやり続けたい」なんていう感想を見かけるぐらいの中毒性がなせる技だっただろう。
企業のスタッフとして火星を開拓して発展を目指すゲーム。舞台が火星なだけに開発の内容も「気温を上昇させる」「呼吸可能な大気を作り出す」「海洋を生み出す」などソレっぽい。
拡張も出されており、その勢いはまだまだ衰える気配を見せない、まだまだ遊ばれ続けるゲームだろう。
カフェからのコメント
総評
3位は同票で「アズール」と「クアックサルバー」が入選。2018年のドイツ年間ゲーム大賞の大賞作品とエキスパート作品であり、納得の面白さだ。